気圧と身体の変化

2025/06/13

こんにちは　神門鍼灸整骨院甲子園院です⭐

梅雨の時期や台風が近づくと、「なんだか体がだるい」「頭が重い…」と感じることはありませんか？
実はこれ、気圧の変化が大きく関係しているかもしれません。

今回は、気圧の変化がなぜ私たちの体に影響を与えるのか、そしてどんな不調が起こりやすいのか、さらにその対策について詳しく解説していきます。

気圧ってそもそも何？

まず、気圧とは空気の重さのことです。
私たちは普段意識していませんが、常に空気の重さを受けて生活しています。
晴れの日は気圧が高く、雨の日や曇りの日は気圧が低い傾向にあります。

気圧の変化が体に影響を与えるメカニズム

では、なぜ気圧が変化すると体調に影響が出るのでしょうか？
主なメカニズムは以下の通りです。

内耳のセンサーが反応するから
私たちの耳の奥にある「内耳」には、気圧の変化を感知するセンサーがあります。
飛行機に乗った時に耳がツンとするのは、このセンサーが気圧の変化を感知しているためです。
気圧が急激に変化すると、このセンサーが過敏に反応し、脳に間違った情報が伝わってしまうことがあります。
これが自律神経の乱れにつながると言われています。
血管の収縮・拡張が起こるから
気圧が低くなると、体にかかる圧力が小さくなるため、血管が広がりやすくなります。
逆に気圧が高くなると、血管は収縮しやすくなります。
この血管の収縮・拡張のバランスが崩れることで、血流が悪くなったり、むくみが生じやすくなったりします。
体内の水分バランスが崩れるから
気圧が低くなると、体内の水分が細胞の外に出やすくなると言われています。
これにより、むくみやだるさを感じやすくなることがあります。

気圧の変化で起こりやすい身体の不調

具体的に、気圧の変化によってどのような不調が起こりやすいのでしょうか？

頭痛、偏頭痛：低気圧の代表的な症状です。血管の拡張が原因と考えられています。
めまい、ふらつき：内耳の不調や自律神経の乱れから起こることがあります。
だるさ、倦怠感：血流の悪化やむくみが原因で全身が重く感じられます。
肩こり、首こり：自律神経の乱れや血流の滞りが原因で筋肉が緊張しやすくなります。
関節の痛み：特に古傷や慢性的な関節痛がある方は、気圧の低下によって痛みが増すことがあります。
　　　　　　これは、関節内の圧力が相対的に高くなり、炎症が起きやすくなるためと考えられています。
むくみ：体内の水分バランスが崩れることで起こります。
気分の落ち込み、不眠：自律神経の乱れが精神面にも影響を与えることがあります。

気圧の変化による不調への対策

では、これらの不調を和らげるためにはどうすれば良いのでしょうか？

自律神経を整える
- 十分な睡眠をとる：規則正しい生活リズムを心がけましょう。
- バランスの取れた食事：特にビタミンB群やマグネシウムなど、自律神経の働きを助ける栄養素を意識して摂りましょう。
- 軽い運動：ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かすことで血行促進にもつながります。
- リラックスできる時間を作る：入浴、アロマ、瞑想など、自分に合ったリラックス方法を見つけましょう。特に38～40℃くらいのぬるめのお湯にゆっくり浸かるのはおすすめです。
血行を促進する
- 体を温める：温かい飲み物を摂る、腹巻をする、カイロを使うなどして体を冷やさないようにしましょう。
- ストレッチやマッサージ：首、肩、ふくらはぎなど、滞りやすい部分を意識して優しくほぐしましょう。
- 弾性ストッキングの活用：むくみが気になる方は、就寝時や日中に活用するのも良いでしょう。
内耳の働きをサポートする
- 耳のマッサージ：耳を優しく引っ張ったり、揉んだりする簡単なマッサージも効果的です。
- ツボ押し：耳周りや首の後ろにあるツボを刺激するのもおすすめです。
気圧予報をチェックする
- 最近では、気圧の変化を予測してくれるアプリやウェブサイトもあります。
  「頭痛ーる」などのアプリを活用して、事前に気圧の変化を把握し、対策を立てるのも有効です。